1620年、メイフラワー号でアメリカへ最初の移民がやってきたとき2頭の犬を連れていたが、その1頭がコッカー・スパニエルだったといわれている。その後も移民が到着するたびにコッカー・スパニエルがアメリカへもたらされた。その中にマールボロー系のスパニエルが含まれており、この系統の犬は小柄で頭部が丸く、マズルが短く、大部分が愛玩用として飼育され、猟用のスパニエルとタイプがちがっていた。これが後にアメリカン・コッカー・スパニエルの誕生の背景となっている。
しかしアメリカでショーが始まった1870年代から1945年まで、このタイプの犬とイングリッシュ・コッカー・スパニエルがコッカー・スパニエルとして審査をされていた。この年アメリカン・ケネル・クラブはイングリッシュ・コッカーは別犬種であると宣言し、展覧会でも別区分とした。またディズニー・プロダクションが制作した映画『わんわん物語』でアメリカン・コッカー・スパニエルが主人公となったことから、世界中に知られるようになった。わが国では昭和
30年代から人気犬種となり現在に至っている。ディズニー映画のワンワン物語の中でレディのモデルになった犬種です